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【アンバー】ラディコン スラトニック2022

イタリアフリウリ、アンバーワインの祖とも言えるスタニスラオ・ラディコン(スタンコ)の息子サーシャが初めたシリーズ。親しみやすくすぐに飲んでおいしいです。ブルーラベルのラディコンに比べると軽やかな印象で様々なお食事にあわせることができます。
生産地域: イタリア・フリウリ ヴェネツィア ジュリア
生産者:ラディコン
品種: シャルドネ、フリウラーノ
容量:750ml
(資料参照)
スラトニックとシヴィ ピノグリージョの750mlは、当主スタンコの息子サシャが白ワインの全量の醸し発酵を始めた97年頃の製法を踏襲して造るセカンドライン。3~4ヶ月以上の長い醸しを行うラディコンのワインと比べ、醸し期間が短いため、果実味を感じる親しみやすい普遍的な美味しさがあります。完熟果実を思わせる豊かな味わい。ミネラル感が心地よく広がります。
フリウリ地域を代表する自然派ラディコンのセカンドラインとして誕生したS(サシャ)ライン「スラトニック」。先代のフランコの長男で現当主のサシャが2009年からワイナリーに本格的に参画するようになってから造られているワインです。マセレーションの長い、ブルーラインのオスラーヴィエに対して、果実感もあって皮や種由来の複雑味があるワインをイメージして造られています。
スラトニックは、彼らがスロヴェニアに持っていたブドウ畑の名前で、以前ワインの名前に使われていたものを復活させました。父スタンコが歩んできた道をサシャ自身がなぞっていくことで、スタンコがどのように考え決断をしてきたのかを知れるのではないかというサシャの思いが込められています。
ブルーラベルが2~3ヶ月間の醸しであるのに対してSラインは2~3週間のマセレーション。より果実感を感じられるスムーズな飲み口と味わいの深さが共存する味わいをお楽しみください。
ラディコンとは
ラディコンは、スロヴェニアとの国境の近く、オスラーヴィアで戦後間もなく、スタニスラオ(スタンコ) ラディコンの祖父によって始められたワイナリーです。
1980年からスタニスラオにワイナリーは委譲され、それまで桶売りしていたワインを自らボトリングを始めます。シャルドネやソーヴィニョンなど国際的なブドウの導入、畑をヘクタールあたり9500-10000本と高密植にし、過熟気味のブドウを圧縮空気式の柔らかな圧搾にかけ、バリック内での醗酵、熟成という最上の白ワインを造る上での世界中で採用されている手法をとってきました。
1995年から自然環境に配慮した農業へ転換
しかし1995年からは、70年代までピノ グリージョ以外の白ブドウに一般的に行われていた約2週間のマセラシオンと大樽での熟成を採用し、畑でも除草剤や化学肥料などの使用をやめ、より自然で環境に配慮した農業を心がけます。
2002年以降は500mlと1000mlのボトルでリリース
ラディコンは今後良質な天然コルクが入手困難になることを危惧し、一定量のコルクから出来る限り多くのコルク栓を確保できるようにと、エディ カンテ氏と共同で、500mlでありながら空気との接触率が従来の750mlボトルと同程度で口径がやや小さいボトルを開発しました。2002年以降はこの500mlボトルと1000mlボトルでリリースされます。
新たな潮流「オレンジワイン」を産み出す
白ブドウのマセラシオンと大樽による熟成により産まれるワインは濃い橙色を帯びた「オレンジワイン」として、イタリアのみならずフランス、カリフォルニア、日本にも導入される程。ラディコンの影響を受けた生産者や世界中に数多く、自然派ワインの新たな潮流を造った偉大な存在となっています。2016年9月10日62歳で逝去。既にワイナリーに参画していた息子のサシャがワイン造りを引き継いでいます。