- TOP
- 【赤】カンティーナ・オルソーニャ ヴォラ・ヴォレ・メルロー
【赤】カンティーナ・オルソーニャ ヴォラ・ヴォレ・メルロー
ビオディナミ農法と自然なワイン造りのカリスマが作る赤ワイン!蜜蜂が触れた花粉から採取した酵母を使用し、ステンレスタンクで発酵.熟成。ブラックガーネット色イチゴジャムやザクロの香り、渋みのあるアタック。完熟ベリーにタンニンや酸が溶け込んでいます。
SO2無添加
生産者 カンティーナ・オルソーニャ
生産地域 イタリア アブルッツォ
品種 メルロー100%
醸造 発酵:全房でステンレスタンクで2日間醸し、ミツバチが触れた花粉から採集した酵母を使用し ステンレスタンクで発酵、無濾過、無清澄 SO2無添加
認証 ビオロジック(ユーロリーフ)、ヴィーガンフレンドリー
容量 750ml
vol 13.5%
(資料参照)
カンティーナ・オルソーニャは、長年、空気と水、土に敏感な生き物である蜜蜂の保護に努めてきました。
世界中で蜜蜂が激減しているのは、工業化された大量生産農業や環境の悪化と考えられています。
加盟農家が450名にも及ぶカンティーナ・オルソーニャでは、すべての畑で化学肥料も除草剤も使用していないため、蜜蜂が非常に元気で活発に行動しています。
この蜜蜂は様々な植物の受粉を助けるだけでなく、彼らの腸の中にはワインの発酵に必要な酵母が存在し、寒い冬を生き延びる
為にこれが活躍していることがイタリア・フィレンツェ大学とフランス・モンペリエ国立研究機関合同で行った研究で明らかになりました。
蜜蜂の行動範囲はおよそ3㎞。その行動範囲で摂取している→地元の植物由来→その植物の花粉についている酵母はその土地で栽培された葡萄との相性が良いはず!という結論に至りました。
セレクト酵母との違い
ワインを醸造する上では、『酵母』が必要です。
この酵母には一定の条件で人工的に培養され、製品化されたもの(セレクト酵母)と葡萄に付着したものとがあります。
品種改良され、品質の良い葡萄をクローン化し、セレクト酵母を使って醸造すると出来上がったワインは一定の味わいが確保されます。これは、ワインの大量生産や品質向上に寄与しています。
しかし、オルソーニャは自分たちの土地ならではの『テロワール』を表現するためにはこの『セレクト酵母』では物足りないと考えたのです。そこで、研究されたのが蜜蜂が受粉し、彼らに付着していた地元の植物の酵母だったのです。
酵母の採集と選び方
1.標高の異なる7つの区域で、微生物研究者が花粉や果実を採集。
2.採集した様々な野生の実で花粉についた酵母を繁殖。その過程の中でどれがその年のワイン造りに適しているかをテストし決定。
3.その年のワインの醗酵に使われることに決まった酵母を培養し、酵母液を造る。
※2020年に選ばれたのは、西洋ニワトコの実で繁殖した酵母。2021年は赤スグリ、2022年はソルブツリーでした。
酵母を繁殖させる際に使われる野生の実を地元では『Frutti Mbriachelli(フルッティ・ムルビアケッリ』=『酔いどれ果実』と呼び、昔からこの実を入れて発酵させていた。結果、低アルコールで味わい深いワインができ、人々が飲み過ぎてしまうからとか。
この古くからの風習に習い、オルソーニャではこの『酔いどれ果実』で発酵具合をテストすることになったそうです。