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【赤】ブルゴーニュ・コート・ド・セール ピノノワール20
オセール地方で2000 年頃からビオロジック栽培を続けてきたドメーヌを購入したエドワードがピノノワールを70%全房・30%は除梗しセメントタンクでスミマセラシオンカルボニック後プレス、発酵と熟成を行いました。透明感のある綺麗な紫ガーネット色、カシスやブルーン、火打石の香り、タンニンを感じるアタックに今後の開花が期待できる控えめな果実味を感じます。
生産地域 フランス ブルゴーニュ(オーセロワ)
生産者 ドメーヌ・デドワード
醸造 自生酵母 :9月収穫/70%全房・30%は使し、
セメントタンクで3週間スミマセラシオンカルボニック 熟成・ 水平式圧搾機でプレス、セメントタンクで毎日ルモンタージュしながら発酵ステンレスタンクと古樽でマロラクティック発酵・熟成、濾過あり・無清澄/瓶詰め:2022年4月
SO2熟成中:少量瓶詰め前:少量トータル:71mg/
容量 750ml
vol 13%
(資料参照)
元は1960年代にアントワーヌ・ドナによってヴォ・オセールの丘陵地にブドウが植えられ、90年代後半以降、彼の息子によってピオロジックでブドウ栽培・ワイン生産をしてきたドメーヌ・ドゥシュ・ボン・ボワールの畑です。
ドメーヌ・デトワードのエドワードは、2010年頃まではネゴシアンで働いていましたが生産者に接するうちに、もっともっとその世界を知りたくなります。2011年に仕事をやめ、ブドウ栽培から醸造までの全てをボーヌのCFPPA(農業専門学校)にて学びます。2012年から13年、シャプリではトマ・ピコやアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール、コート・ド・ニュイではアンリ・ノーダン・フェラン、そしてニュージーランドではクオーツ・リーフ・ワイナリー、そうそうたる造り手のもとで経験を積みます。
2014年、エドワードの元にこのオセールに位置する13.5haのドゥシュ・ボン・ボワール販売の話が舞い込んできます。こんなチャンスは2度とない!と彼はドメーヌの買取りを決め、ドメーヌ・デドワードと名づけます。15年以上前からピオロジックで栽培されてきたブドウ畑、ここにはピノ・ノワールやシャルドネ、アリゴテやガメイ、地元品種であるセザールが植えられています。
エドワードの考えは、ブルゴーニュの伝統や生産者達、エコシステムを尊重してワインを生産することです。オーガニックでのブドウ栽培を続けるのは、この方法がブドウにバランスの取れた味わいをもたらし、生産量と質の関係もとてもよいと確信している事、畑で仕事をする(自分も含め)作業員達の健康をも考慮しているからです。
畑の土壌は、ブドウが健全に成長し美味しく育っための最大のサポーターなので、その手入れは不可欠であると考え、土を掘り起こし、呼吸させることで有機成分が働き、またこの作業のおかげでブドウの根は地中深くまで伸び、様々な複雑なエキスを吸い取ってきてくれます。
こうして育てられたブドウは当然大事に手作業で収穫されます。選果され、一部は除され、一部はそのままで酵されていく。ブドウに含まれている野生の酵母が醗酵を促してくれるので、添加物は何も必要ありません。その後は手を加えず、自然に任せて醗酵が進んでいきます。熟成はタンクや樽を使用し、ブルゴーニュのピュアなスタイルをもち、テロワールの旨みが感じられるワインに仕上げることがエドワードの目的です。
エドワードのワインと出会ったのは2019年11月。やや控え目な果実味ながらエレガントな液質と優しく垂直的な酸がバランスよく、品がありおしとやかなワインだなという印象を持ちました。ブルゴーニュですが、オセールですので気負いや重装感が全くなく、余韻が心地よくさりげなく伸び続けます。
何とも言えない癒しがあります。2020年1月、南仏モンペリエのとあるサロンで彼と待ち合わせして初めて顔合わせ。ワインは生産者をそのまま写す、現地で生産者と会うたびにいつも感じるのですが、穏やかな草食系壮年期の好ジェントルマン。まだ畑は訪問していませんが、エドワードは、“ここは、まだまだ開拓できる土地も残っていて素晴らしいポテンシャルのある土地だ!”と目を輝かせて話してくれました。温暖化の影響を良い意味で利用できるであろうテロワールで、今というより今後5年10年が非常に楽しみな生産者です。