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【赤】トロプフルタルホフ ストルロンド2021
ロゼ マリー用のモストを抜いた後に残された、皮の比率が高くなったモストで造るワイン。
4週間マセレーションとアルコール醗酵を行う。使い古しのバリックとトノーで20か月間醗酵の続きと熟成させ、少量の二酸化硫黄を添加してボトリング。瓶内で数か月休ませようやくリリースされる。
生産地域 イタリア/トレンティーノ アルト アディジェ
生産者 トロプフルタルホフ
品種 メルロー80%、カベルネソーヴィニョン20%
容量 750ml
vol 14%
(資料参照)
トロプフルタルホフという名のワイナリーで、アルト アディジェのカルダーロ湖を見下ろす場所にあります(標高500m)。現当主はアンドレアス ディクリスティン、主にブドウ、リンゴ、トウモロコシを栽培、羊も飼い(休閑期はブドウ畑に放ち、下草を食べさせています)、ワイン、リンゴ、リンゴジュース、ポレンタ、羊肉のサラミやスペック(豚の燻製生ハム、豚も知り合いが育てるビオのものを使用)と数部屋あるアグリトゥリズモで生計を立てています。
1997年からビオディナミを実践、2009ヴィンテージまでは生産したブドウは全て販売していたのですが、販売先と揉めて、2010ヴィンテージから自ら醸すことに。
「ワインをちゃんと造ったことはなかったけど、醸造の過程で自分がしたくないことだけは明らかだった(笑)。醸すための容器は、自然由来の素材でできたものをと当初から考えていたし、ブドウによっては長いマセレーションをすることを念頭に置いていたので、アンフォラと木樽を導入することに。幸い、近所にエリザベッタ フォラドーリという素晴らしい人がいたおかげで、アンフォラを入手するのに難儀することはなかったしね。セラーで気を付けることといえば、(セラーを)清潔に保つことと、熟成中は容器を常にワインで満たしておくことだけ。」とアンドレアス。
オータも数々のワイナリーを訪ねましたが、ポンプを一切使用しない(持っていない!)ワイナリーはここが初めてかもしれません。アンドレアスの言葉を借りるなら、エレベーターがポンプ代わりといったところなのでしょうか。ワインを醗酵&熟成させる場所は地下2階部分にあって、地上階で除梗したブドウは自重で落ちて行きますし、ワインを圧搾する時はアンフォラごと地上階まで運び、プレスしたワインを再び自重でセラーに…。フィルターも持っておらず、酸化防止剤はボトリング時にごく少量使用するのみ。