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【赤】記号2023
巨峰にシャインマスカットなどなど普通に食べてもおいしいぶどうをワインにしているのですから、おいしいです!抜栓して2.3日経つと煮詰めたいちごのようなあま〜い香りに変化します。自然の酵母で発酵したたのしさがこの中に詰まっているワインです。
生産者 LES VINS VIVANTS
生産地域 長野 東御市
品種 巨峰、シャインマスカット、クイーンニーナ、ナガノパープル(すべて東御市産)
醸造 野生酵母、亜硫酸無添加
無補糖、無補酸、無濾過、無清澄
容量 750ml
vol 10.4%
(資料参照)
東御市産の巨峰やシャインマスカット、その他のブドウを購入して造った赤ワイン。
黒系ブドウと白系ブドウにわけて、それぞれ別の開放型ステンレスタンクで仕込む。
ブドウの比率は黒系66.5%、白系33.5%。
黒系ブドウは全て手除梗し、白系ブドウは除梗破砕なしの全房仕込み。
どちらもセミマセラシオンカルボニックで、野生酵母で発酵が始まるのを待つ。
白系ブドウは4日目からフーラージュと軽めのルモンタージュを行い1週間程で発酵が始まり、仕込み始めてから約2週間でプレス。
プレスした果汁は黒系ブドウのタンクに移して一緒に発酵を続ける。
黒系ブドウの色素をしっかりと抽出させるため毎日ピジャージュを行う。
仕込み始めてから約1ヶ月後の発酵最終盤でプレス。
発酵終了後は少しでも旨味を持たせるため、瓶詰めまでシュールリーを行い滓引き後瓶詰め。
仕込みから瓶詰めまで一切の亜硫酸は添加しておらず、無濾過、無清澄。
非常にアロマティックで果実味あふれるチャーミングな軽い赤ワイン。少し冷やし気味で難しい事を
考えずに気軽に楽しめる1本。
2023年ヴィンテージのワインの最初のリリースは巨峰とシャインマスカットメインの記号2023です。
まだまだ買いブドウが生命線の私たちにとって2023年は2022年以上に予定していた原料が入ってきませんでした。年々原料の確保が難しくなっていると感じています。
今回も地元の生産者さんの協力で巨峰を集めていただきましたが、巨峰だけでは原料が足りず今回はシャインマスカットもお願いして集めていただきました。生産本数はそれ程多くはありませんが、何とか形にすることができました。本当にありがとうございました。
シャインマスカットを仕込むのは今回が初めてでした。マスカット系ということもあり今回は樽を使わず香りを全面に押し出した、とことんチャーミングなワインに仕上げようと心掛けました。シャインマスカットも巨峰同様とても面白い魅力的な品種だと感じました。特に発酵中盤の香りは乳酸菌とマスカット香がまるでハイチュウのようでとても魅力を感じました。
普段ほとんどイタリアワインは飲みませんが、どことなくイタリアワインのような陽気さ軽さが出ている様な気がします。イタリアやスペインのあまり馴染みのない土着品種が受け入れられる様に、巨峰やシャインマスカットの様な生食ブドウこそが日本の土着品種であると私たちは考えます。