【赤】サン・ロマン・ルージュ・スー・ロッシュ・アブソリュ2020

赤系果実や数種類の花々などのチャーミングなアロマに、僅かにハーブやバニラ、ややスモーキーなニュアンスが溶け込み、香りに奥行きがあります。高地で育つピノ・ノワール特有の赤いベリー系果実のフレッシュできれいな酸が魅力的で、レッドチェリーやブルーベリーを思わせるようなピュアな果実味が凝縮しており、まだ荒削りのままのタンニンが素朴で滋味あふれる趣を見せ、味わいは多面的と言えます。素晴らしい緊張感と構造を持ち、古樹由来の深みと長い余韻が得られます。今飲んでも大変美味しいですが、3〜5年の熟成も可能です。

生産地域:フランス ブルゴーニュ (さん・ロマン)
生産者: ドメーヌ・アンリ・エ・ジル・ビュイッソン
品種: ピノ・ノワール100%
樹齢: 1950年代 手摘み
栽培: ビオディナミ
醸造: 野生酵母 自然発酵 マロラクテイック発酵有
SO2無添加
容量: 750ml
vol: 13%

(資料参照)
“Absolu／全房の比率をやや高くして発酵時は厳格に温度管理を行い、SO2を一切加えないキュヴェです。SO2を入れないことで、リリース直後から香りが開きジューシーな味わいに仕上がっています。

ムルソーの西側に位置しコート・ド・ボーヌの奥座敷にあり、最も標高の高い隠れた銘醸地サン・ロマン村において、12世紀からブドウ栽培を始めた長い歴史を誇る生産者です。元詰めを始めたドメーヌの創業者アンリ・ビュイッソン氏は、1947年の「サン・ロマン」のAOC認定に尽力し、取得へ導いた立役者で、「真のパイオニア」として名高い人物です。現在は彼の孫フランクとフレデリック兄弟が「伝統・独立心・自由」という一族の価値観をしっかりと受け継ぎ、互いの得意分野を活かして協力しながら、テロワールへの大いなる情熱を持って自然のリズムを大切に、単独所有の多い畑を完全なるビオディナミで管理しています。